
THE WORLD KEEPS TURNING / NAPALM DEATH
Artwork : MIDLabel : EARACHE / TOY'S FACTORY
Country : U.K
Released : 1992
イギリスのグラインドコアバンドの、日本未発表音源を適当に詰め込んだ日本独自の企画盤。邦題は「永続革命宣言」。当時中学生だった私のグラインドコア初体験の相手がこれで、私の音楽遍歴の歯車が狂ってしまったきっかけの1枚。当時は通して聴くと、ちょっと具合が悪くなってましたな。これ以前は、激しめの音楽といえばメガデスぐらいしか聴いた事がないという状態だったので、色々と順番を端折ってしまった感がありますな。このCDが出た1992年、洋楽のHR/HMに興味を持ち、取り敢えず何か参考資料を、ということでメガデスの記事が載っていた某音楽雑誌を買ってみたらデスメタル特集なるものが組まれていて、スラッシュメタルより激しいという解説と、おぞましく如何わしいアートワークの数々にすっかり目が釘付けになってしまった訳ですな。本当はそこで見かけた他のアーティストの音源が欲しかったんだけど、それが輸入盤で、当時暮らしていた実家が在る地域は輸入盤不毛の地だった為に入手が困難で、というかそもそも輸入盤とは何ぞや? という状態だったので取り敢えず国内盤で手に入るやつということでこいつを買ったのであった(※デスメタルとグラインドコアは素人には区別がつかないくらいそっくりなので、セットで紹介される事が多々ある)。レビューの内容も点数もかなり悪かったので、はっきり言って全く期待していなかった。ラジカセにセットして再生ボタンを押すと、酷くスカムな音が飛び出してきた。そもそもこの雑誌のレビューは当てにならないということを当時は知らなかったのだが、こいつについてはレビュー通りだと思った。というかそれ以前にレビューで「信奉者向け」と態々御丁寧に書いてあったのに興味本位で買ってしまった私が阿呆だった。しかし今では就寝時に枕元で流していてもぐっすり眠れるくらいに私の耳も腐ってしまった。
1〜6は、大阪のS.O.Bとのスプリット盤に収録されていたもので89年の録音。所謂普通の音楽としての体裁を成していないので、初心者にはきつい内容。ボーカルはCATHEDRAL結成前のリー・ドリアン。7〜13は92年に録音されたシングルの音源で、普通の音楽らしい構成なので割と聴き易い。14〜32は90年に録音されたライブ音源で、曲間の静寂やMC、観客の野次なんかもそのまんま収録されていて、ある意味臨場感溢れるものになっている。正に信奉者向けな内容。廃盤。
ジャケットは92年のシングルのもので、アナログでも持っていたんだけど、どっか行っちゃった。
スピー度:★★★★
ヘビー度:★★★★
マニア度:★★★★
このCDの1曲目。