シュールじゃけぇ。(目眩篇)



Not To Be Undimensional Conscious
/ DISHARMONIC ORCHESTRA

Artwork : Gerhard Klopf
Label : Nuclear Blast
Country : Austria
Released : 1992

オーストリア産メタルバンドのセカンドアルバム。名前通りの、不協和音満載なデスメタルをやっている。個人的に彼らの音楽の醍醐味は、聴者の平行感覚を狂わせる歪な空間作りに在ると勝手に思っている。彼らよりも複雑な曲を書いて演奏力が高いバンドは他にも沢山居るだろうけど、この独特な空間を作り出すことが出来るのは彼らしか居ないんじゃないだろうか。次作(未所持。再発希望)では、手数が減っているにも拘らず、相変わらず奇妙な間が存在しているので、これは演奏力だけではどうにもならない才能の差を感じてしまう。

ただ残念なことにプロダクションは劣悪で、折角のユニークな曲も確かな演奏力も台無しになってしまっている。私が持っているのは2008年にMetal Mind Productionsより再発されたもので、リマスターされた上にゴールドディスクという豪華な仕様にも拘らず、音のバランスの悪さは殆ど改善されていない様に感じられる(オリジナルより却って酷くなっているかも?)。

ジャケットは、この手のバンドにしては珍しい古典的なシュルレアリスム絵画で、有名な人なのかと思って軽く検索してみたけど、そうでもないのかな? 他の作品も拝見した所、(失礼ながら)どうやらこれが奇跡の一枚だった様だ。因みに原画の明度は明るめで、サイズは120cm × 120cmと、無駄にでかいことが判明。

スピー度    :★★★
ヘビー度    :★★★
アヴァンギャル度:★★★★