犬じゃけぇ。(木版篇)



Times of Grace / NEUROSIS

Artwork : Bob McDonald
Label : RELAPSE
Country : U.S
Released : 1999

米国産ハードコア系バンドの6枚目。元々は割とストレートでダークなハードコアをやっていたのだが、アルバムリリース毎に音楽性が陰鬱で神秘的な方向へ流れて行きその筋のマニア達から脚光を浴び、このアルバムで漸く日本盤がリリースされた。巷では彼らの最高傑作的扱いを受けいますが、個人的には前作「Through Silver in Blood」の方が好みですな。多分日本盤がリリースされたことで、これをきっかけにNEUROSISを初めて聴いた人が多かったから、というのもあるんでしょうね。私も前作が初体験だったから、どうしてもそれが基準になってしまう。所謂刷り込み・想い出補正というやつですね。

サウンドは前作・前々作に比べると幾分シンプルになっていて、バンドサウンドに回帰したと言っても良いのかもしれないけれど、装飾的で混沌としていた前作が好きな身としては物足りなさを感じてしまう。拉げた感じのギター音が、同時期にリリースされたVOIVODのアルバムでのギターの音色と良く似ていて、後に出たVOIVODのライブアルバムのサンクスリストにNEUROSISの名が記載されていたので、意外とこの時期に何らかの交流があったのかもしれない。妄想だけど。



アートワークは、全体的にはNEUREOSIS名義になっていて、裏ジャケやインナーのイラストが表ジャケと同一人物なのかは今いち良く分からない。犬なのか狼なのかも良く分からない。

スピー度 :★★
ヘビー度 :★★★★★
ドゥーム度:★★★★