狼じゃけぇ。（博物誌篇）

Natural History / SLEEPYTIME GORILLA MUSEUM

Artwork : Nils Frykdahl
Label : Mimicry
Country : U.S
Released : 2004

アメリカ産、変態ロックバンドの2ndアルバム。バンド名は直訳すると「眠れる時のゴリラ博物館」ですか、意味が分かりません（かつて実在した私設博物館の名前らしいが、ネットで調べても出てこないので、それ自体が設定なのかもしれない）。

音楽性はゴシック + チェンバー + メタルといった趣き。ゴシックと言っても欧州産の歴史と格式あるものではなく、アメリカ産ならではの「見よう見まねと勘違いに拠る過剰演出」気味な世界観で、人工着色料でカラフルに彩られたデコレーションケーキを口の中に半ば無理矢理押し込まれる様な感覚で胸焼け必至。食後にコーヒーが出てきたので、やれやれと一息ついていたらカップの底にゴキブリの卵らしきものが沈んでいるし…。でも一々文句を言う気力も無いというか。個人的には、レコメン系のリスナーが喜びそうな変拍子云々よりも、多彩な打楽器音が好みで、あっちこっちから音が飛び出して来て楽しいです。ギターがメタリックな音色なのでメタル系のリスナーにもオススメ。

アートワークはバンドのメンバー（Vo etc）に依るもので、中にもびっしりとテキストと画像が載っているんですが、さっぱり意味が分かりません。バンドは既に解散、現在、何故かこのアルバムだけ入手困難。興味の在る人は1stか3rdをどうぞ。

重音度：★★★★
騒音度：★★★★★
倒錯度：★★★★★