
狼と香辛料 O.S.T. 狼と旅の音楽 / 吉野 裕司
Artwork : 文倉十Label : JVC
Country : Japan
Released : 2008
ライトノベル原作、TVアニメのサントラ。中世ヨーロパ風の架空世界を舞台に、行商人の青年と犬耳少女が商売をしながら旅をするという物語で、劇伴は古楽器を多用したヨーロピアントラッドミュージックの様な仕上がりになっている。ジャケットさえ気にならなければ、そっち方面のリスナーにも充分楽しめると思う。ただ殆どの曲が3分にも満たない小曲ばかりで、物足りなさは否めない。どうせなら曲を長くして2枚組にしても良かったのではないだろうか。
個人的には劇伴よりもオープニングテーマが目当てで購入。普通、アニメのサントラの場合、テーマ曲はTVサイズにカットされたものが収録されがちなんだけど、これにはフルサイズで収録されていて、隠しトラックとして最後にTVサイズも収録されている。しかし何故かエンディングテーマはTVサイズしか収録されていない。因みにオープニングテーマはZABADAKの小峰公子氏作詞、吉良知彦氏作曲。懐かしいUKロック風のエンディングテーマはROCKY CHACK作。
ジャケットの紙はデザイナーの山崎剛氏(当ブログのArtwork欄はデザーナーよりもアーティスト優先で記載しています)の意向でヴァンヌーボが使用されている。ザラザラした手触りで、インクが乗った箇所が艶やかになる上品な紙だ。
アニメ本編は、童貞と処女のぎこちない恋愛劇ではなく、経験者同士の余裕の在る駆け引きが繰り広げられるので、この手の作品としては結構珍しいかもしれない。
オタク度:★★
オトク度:★★★★