
ROSE ALBUM / Rie fu
Artwork : Rie fuLabel : Palm Beach
Country : Japan
Released : 2006
日本とロンドンを行ったり来たりしているシンガーソングライターのセカンドアルバム。初めて彼女の曲を聴いたのはTVアニメ「BLEACH」のエンディングテーマで流れていた「Life is Like a Boat」で、その時は何だかアニメの内容に合わない地味な曲だなあ、という印象しか持たず、特に気にも留めなかった。それから暫くして、今度は(生意気な主人公が最終回で前作の主人公にボコられて機体を破壊されて泣きながら終戦を迎える)TVアニメ「ガンダムSEED DESTENY」のエンディングテーマに「I Wanna Go To A Place...」という曲が使われていて、アニメの内容にそぐわないとても落ち着いたアレンジと歌声に惹かれてアルバムを購入した。
彼女はキャロル・キングやカーペンターズといったアメリカンポップスから影響を受けており、実際にメロディや歌い回しがかなりそれっぽいので、邦楽よりも寧ろ洋楽好きの人の方が受け入れ易いと思う。歌詞は曲に拠って日本語だったり英語だったり折衷だったりで、内容は変な押し付けがましさの無い素朴で日常的な語り口調のものが多い。全体的にしっとりしていた1stに比べて2ndは軽快な曲やロック調の曲が登場しているので、1stの方が良かったと思う向きも多数存在するる模様。3rd以降は流行のJ-POPのスタイル等も取り入れて行き、再びファンの間で賛否を巻き起こす事になる。個人的にはどのアルバムにも味わい深さが在り甲乙付けがたい。あまりアニメ向きじゃないのにちょくちょく起用されている不思議な立ち位置のアーティスト。
因みに口半開きのアホっぽい顔でジャケットに写っているのはアーティスト本人で、薔薇のアイデアも本人に因るもの。
邦楽度:★★
洋楽度:★★★★
色気 :★