菊と蘭じゃけぇ。



40 MORE REASONS TO HATE US / AxCx

Artwork : Peter Tsakiris
Label : Earache
Country : US
Released : 1996
(廃盤)

米国産ゴミクズバンドの、フルアルバムとしては多分3枚目。私が持っているのはトイズファクトリーから出ていた国内盤。只管ボーカルがギャーギャー喚きドラムがズドドドと突進しギターが変に切れの良いノイズを撒き散らすトータルタイム31分42曲入りのショートカットグラインド詰め合わせ。曲名がいちいちふざけているのもその筋では好評で、国内盤ではいちいち気の利いた訳がなされています。割とどーでもいーけど。

只管突っ走っているだけかと思いきや、突然ポップになったり、メルヘンなコーラスを入れたりと、意外と飽きが来ない様に考えて作曲しているのかもしれません。割とどーでもいーけど。

このアルバムでは何故かメタルバンドPANTERAのボーカルがゲストで参加していて、41曲目のメタルバンドMANOWARのカバーで仲良くデュエットもしています。ギターもAGORAPHOBIC NOSEBLEEDの人だったりと、ある意味豪華な布陣と言えなくも無いですね。割とどーでもいーけど。

42曲目は「ボーナストラック」となっていますが、これはボーナストラックという曲名なのかボーナストラックの曲名がボーナストラックなのか良く分かりません。これはちょっと気になります。

バンド名は正式にはANAL CUNTといいます。直訳するとコーモンコーマンになります。素敵なバンドロゴはChris Broduer作です。彼はもっと評価されてもいいと思います。

昔、修羅の国福岡にカチコミに行った際、博多駅の近くに在る◯ックオフに立ち寄ってみたら、邦楽ポップスのコーナーにこのアルバムが置いてありました。
た、大変だあ!…と思いつつ、そのまま邦楽ポップスのコーナーにそっと戻しておきました。

なお、ボーカルのSeth Putnamは、クスリのやり過ぎで2011年に死んじゃった模様。個人的に「愛すべき馬鹿」といった存在だったので、訃報を知った時はちょっと悲しかったです。

スピー度:★★★★★
ヘビー度:★★
穴流感度:★★★