
Tales From The Thousand Lakes / AMORPHIS
Artwork : SV Bell IllustrationLabel : Relapse
Country : Finland
Released : 1994
フィンランド産メタルバンドのセカンドアルバム。当時、北欧を中心にメロディック・デスメタルなるメタルのサブジャンルが派生していた時期で、これもその一つとして日本の輸入版市場で結構な売れ行きがあった様だ。その頃購読していた雑誌のレビューに惹かれて通信販売で他のメロデス系バンドのCD数枚と一緒に購入した。しかし、同時に購入したCDが疾走系だったのに対し、このアルバムはミドルテンポが主体だったので、当時、兎に角速い曲ばかり求めていた私は今ひとつ好きになれず、更に時折出てくるオリエンタルなメロディも取っ付きにくさを助長していた。
アルバムは荘厳なピアノ主体のインスト「Thousand Lakes」で幕を開け、次曲「Into Hiding」がイントロで重々しいリフを刻み始めるが、次のパートでオリエンタル風で明るいリフが展開して拍子抜けする。2:00辺りのクリーンヴォイスでハッとさせられるけど、余韻は続かず。6曲目「Drowned Maid」はイントロから叙情的なメロディで突っ走り「おおっ!?」と思わせといて次のパートからスピードダウンしてがっかりさせられたり。北欧的な冷たく物悲しい陰鬱なサウンドと言うよりは、どこか牧歌的とも言える様なメロディやノリがアルバム全編に亘り鏤められているので、ジャケットのアートワークの様なイメージを期待すると肩すかしを受けるかもしれない。個人的に “デスメタル” と言って差し支えなさそうな曲は8曲目の「Forgotten Sunrise」くらいで、他はそもそもデス声で歌う必要があるのかと小一時間問い詰めたくなる様な曲ばかり。決して出来が悪い訳ではなく、70年代ハードロック、プログレ、サイケ、トラッド等を織り交ぜたユニークな音楽性で、水準は高いと思う。特にプログレ好きの人には一度聴いてみて欲しいですね。ただこれを初期北欧メロデスの代表作として挙げるのは、ちょっと憚られるというか。個人的には「デスの要素もある変なメタル」といった認識。
スピー度 :★★
ヘビー度 :★★★
フィンラン度:★★★